骨がスカスカに(脆く)
なる病気

骨粗しょう症 イメージ

骨粗しょう症は主に老化や閉経などが原因となって骨の中のカルシウムの量が減少し、骨がスカスカになって脆くなる病気です。閉経後の女性によく見られます。骨密度が減少するため、背骨が体の重みでつぶれたり、背中が曲がったり、変形による圧迫骨折をきたしたりします。わずかな衝撃でも骨折しやすくなるため、きちんと治療を受けておくことが大切です。高齢者の場合、骨粗しょう症による骨折によって歩行などが困難となり、要介護状態に陥るケースがよくあります。

骨粗しょう症の検査

骨粗しょう症が疑われるときは、骨密度の測定、X線検査、血液検査、尿検査、身長測定などを行います。このうち骨密度の測定は主に全身型の骨密度測定装置(DXA)を使用します(日本骨粗鬆症学会で推奨されている検査方法です)。同装置では高低2種類のX線を測定部位に照射し、その透過度をコンピュータで解析することによって骨量を算出することができます。測定する骨は主に腰椎や大腿骨頸部です。短時間で正確に測定でき、放射線の被爆量も少ないため、骨粗しょう症の精密検査、治療の経過観察、骨折リスクの予測などで用いられます。

さらに、胸椎や腰椎のX線検査によって骨折や変形の有無を鑑別します。血液検査も骨代謝マーカーを調べることによって骨の新陳代謝の速度が分かります。当院ではこうした検査を通じて正確に骨粗しょう症の診断を行います。

主な治療法

食事療法

骨粗しょう症の進行を抑えるには、食事内容を見直す必要があります。具体的には、骨の主成分であるカルシウムやたんぱく質をきちんと摂取します。骨のリモデリングのためにはビタミンDやビタミンKも必要です。摂取量に関していうと、カルシウムは食品として700~800mg/日、ビタミンDは400~800IU/日、ビタミンKは250~300μg/日を摂取することが推奨されています。これらの栄養素を積極的に摂りながら、しかもバランスの良い食生活を送ることが大切です。

運動療法

食事を見直すことも大切ですが、それだけでは骨を丈夫にすることができません。適度な運動によって骨に負荷をかけることが重要です。運動療法を続けると、筋肉を鍛えることで体をしっかりと支えられるようになり、バランス感覚も向上し、ふらつきが少なくなって転倒防止にもつながります。骨量を増やすには、ウォーキングやジョギング、エアロビクスなど、中程度の強度の運動が特に効果的です。激しい運動は逆効果となることもあります。当院では患者さまの状態を踏まえて運動プログラムをご提示しているので、まずはご相談ください。

薬物療法

閉経後の女性や高齢者の場合、食事療法や運動療法に併せて薬物療法を開始します。現在使われている薬には骨の吸収を抑える「骨吸収抑制剤」、骨の形成を助ける「骨形成促進剤」、腸管からのカルシウムの吸収を促進して体内のカルシウム量を増やす薬などがあります。それぞれ一長一短ありますので、個々の患者さまの年齢や症状の進み具合などを考え合わせながら処方いたします。

診療内容
整形外科 リハビリテーション科 ペインクリニック外科
院長
尾池 彬嗣
住所
〒458-0039
名古屋市緑区四本木530 
(ウエルシア名古屋左京山店横)
TEL
052-618-7080
最寄駅
左京山駅徒歩3分、有松駅徒歩13分(ほぼ平地)、
有松IC車で5分
【特記事項】
…一般診療 
…水曜午後の診療は17:00~20:00まで
…土曜午前診療は9:00~13:00まで
【休診日】
木曜午後 土曜午後 日・祝日
診療時間 日祝
9:00~12:00
16:00~19:00